断食・絶食の不思議な効力、効果

甲田光雄医師(大正13年~平成20年)に関しての詳しいことはヴィキペディアに譲ります(*) が、甲田医師が到達された考え、”小食は殺生を避けて自然の摂理にもとづく” というのは、自然の摂理を言い当てた素晴らしい真理だと思います。

 

* 他にも、甲田医師の日本食養教会

 

”いただきます!” には、” あなた(肉、魚、植物など) の命を奪って食べてしまうけど、それは私の命につなげさせていただきます。” という意味が込められているそうです。

 

そういう意味では食べることを目的としない趣味などによるハンティングなどはもってのほかの殺生ですが、仮に食べるための狩や釣り、植物の採取でも、取り過ぎて残すのは世の中の命を粗末にするだけです。

 

小食することによって命を粗末にすることがなくなる。それが自然界における食物連鎖の理想の形となり、何十億年もの生物の進化のDNAにも刻み込まれて自分の身体の内部の毒をも融解してしまうというのは正に自然の摂理、真理だと思います。

 



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絶食療法の科学

 

ドイツでも、ロシアでも、日本でも、絶食の効果は既に50年以上も

実績が出ています。それにもかかわらずに普及しないのには

やはり何か原因があるのではないでしょうか?

その原因についてはホーム(トップ)ページのビデオをご覧下さい。

下の方、現代医療の現実です。



 

ではなぜ断食~減量をすると、がんをも含めたさまざまな病気が治ってしまうのでしょうか? 

 

それは減食、断食によって、身体に必要とされるエネルギーの入力が極端に減らされることによって、身体がその供給先を厳密に選ぶからだと思います。

 

身体に入ってくるエネルギー(食事) が極端に減ってしまう場合、その限られたエネルギーが送られる先が究極に絞られて、身体の中でも最も大事な部位のみに限られるのではないでしょうか。

 

そこで脂肪などはすぐになくなってしまうわけです。例えば血液。血液は、身体のあらゆる場所に必要な酸素、栄養、水分、免疫などのさまざまな必要不可欠のものを隅々の部位まで運ぶと同時に、それらから排泄物を集めてくる、身体の中でも最も大事なもののひとつです。

 

よって血管は、血中のカルシウム濃度が不足すると、ホルモンの働きによってそれを骨から取り出して補います。骨からカルシウムを取り出すことによって、骨が弱くなってしまうことなど一切構いません。血中のカルシウム濃度の方がはるかに優先順位が高いというわけです。

 

このように、断食や極端な減食によって、入ってくるエネルギーが制限されると、身体がその送り先を選ぶので、脂肪や病気の根源となるようなところには回らずに、それらの不要物はやせ衰えて処理され、身体から落っこちていってしまうのです。

 

もし常にお腹が一杯で肥満傾向にある場合、身体の中で異物(つまり病気など) と戦ってくれるはずの白血球も満腹状態で異物を処理しようとしません。

 

ところが小食を続けていれば、白血球も常に飢え気味。腹を空かした野獣のように、異物を見つけてすぐに襲いかかって処理してくれます。人間は細胞のかたまりです。自分が飢えずに満足していれば、それは白血球も同じことです。

 

ではなぜ人間の身体は減食・飢えには強くて(慣れていて)、食べ過ぎ(飽食)には弱いのでしょうか?それは飽食というのは、ここ数十年の現代人が初めて経験することだからのようです。

 

それ以前の何十万年、何百万年もの間、人間とその祖先たちは、他の動物たちと同様に食事を得ることだけがイコールその人生でした。食事を得るためだけに毎日生きてきたのです。

 

食事に困らなくなり、いわゆる飽食の時代となったのは、戦後わずかなこの数十年のことです。それまで人間は食べることに大変でした。何十万年、何百万年もの長い間にその飢えを経験し続け、身体は飢えに慣らされてきていますが、飽食を経験するのは初めてのことです。

 

実際にも、空腹のために血糖が下がると、それを上昇させるホルモンには、アドレナリン、ノルアドレナリン、グルカゴン、サイロキシン、コルチゾールなど10種類ほども存在しますが、過食のために血糖が上昇し過ぎた時にそれを低下させるホルモンはインスリンひとつしかありません。

 

インスリンの働きが異常になる糖尿病なども、過食・飽食に慣れていない進化の結果としての人間の身体の悲鳴ではないでしょうか?

 

1935年、マッケイ博士が「低栄養が動物の寿命を延ばし、腫瘍の発生を抑える」ことを発表して以来、欧米の栄養学、医学の分野では、1940年代から、「30~40%のカロリー制限をした動物の寿命は、自由摂食動物に比べて格段に長く、癌などの加齢関係疾患の発症や生体機能の低下が遅くなる」という研究が数多く発表されています。

 

アメリカのボルチモアにある国立老化研究所(NIA) では、回虫からサルまでの動物実験で、「カロリーの摂取を抑えると、長生きをする」という結論に達していますが、「摂取カロリーを60%に抑えると、寿命は50%述べる」ということが分かっているのです。

 

2011年の秋にNHKの番組で、欽ちゃんの司会による放映でのサルの実験番組は衝撃的でしたが、似たような結果を放送していました。そんなに昔から断食・減食・低カロリーが健康によいことが分かっているのに広まらないのは、医学業界、食料品業界のマフィアから圧力がかかっているとしか考えようがありません。

 

他にも下記の医師たちの名前で、インターネットでもさまざまな情報が出てきますので、是非一度ご覧ください。

 

スティーブン・スピンドラー教授(カリフォルニア大学・リバーサイド校)

 

ド・ヴリーズ博士(フランス)

 

ハーバード・シェルトン博士(カリフォルニア断食病院) 

 

中野長久教授(大阪府立大学農学部)

 

グロス教授(ニューヨーク、マウントサイナイ医大)

 

S・ハイムスフィールド博士(アメリカ、エモリー大学)

 

J・ニコリク・ズーキック教授(ポートランド、オレゴン健康大学、ワクチン遺伝子治療研究所)

 

M・J・マレイ博士(ミネソタ大学医学部)

 

古代ギリシャの哲学者、ピタゴラスも言ったそうです。「人の病気は過食からくる。なるべく少なく食べよ。しからば汝の身体も丈夫になり、精神も立派になって、病の神も汝をどうすることもできなくなる」

 


南ドイツの絶食療法サナトリウム Buchinger Wilhelmi

https://www.buchinger-wilhelmi.com/de